毎週木曜日朝11時(日本時間)Picorreliveというところで、コピックイラストの配信をしています。
放送も6月から始めて8回目になりました。ちなみに来週はお休みです。
8回も書いていると、そこそこ慣れてきた感じがします。
慣れと言ってしまうのは違うのかなと、描いていく上での考え方が変わってきたと言う方が近いかもしれません。
日記として、8回目の放送を終えた段階での感想などを書いていきます。

コピックについては、多くのデジタルイラストレーターでも、使ったことのある方は多いかと思います。書店様へのプレゼントだったり、イベントでの抽選用色紙であったり、または趣味で描かれている方など。やっぱりデジタルと違って、壁として立ちはだかるのが「限られた色数」だったりします。
コピックは「もうちょっと淡く」「もうちょっと暗く」のような後調整は当然のようにできないため、ある程度まとまった色数が必要です。その必要となる色数を持っていれば良いのですけれど、お値段が高くてなかなか揃えられないですよね・・・。たとえ揃えたとしても、いままでデジタルで何気なく選んでいた色さえ、見つけるのは大変です。
多くの場合、近似色をつかいますけど、近い色がない場合は代替色を使います。つまり、当初のイメージに近づけるというより、割り切ってコピックにある色で最初から考えてしまうのです。

色がないってどう言う場合でしょう?普段絵を描かれない方にはわかりにくい感覚かもしれません。
例えるならば、ウーロン茶が飲みたいと思って自販機に行ってみたら、生茶しかない・・・そんな状況です。
お茶であればいいなら生茶を買います(近似色)、もういっそ、コーラを買うという手も・・・(代替色)
でも本当はウーロン茶飲みたかったんだ!みたいな。

現在コピックスケッチの全色数は、「358色」!
多い・・・!わけありません。残念ながらやっぱり少ないです。どうりでお目当の色がないわけです。
Too.さん曰く、「現在は増色よりも、欠品の補充に力をいれています」だそうです。
その限られた色の中で、やりくりをするから、あの独特なコピックで描いたようなイラストが出来上がるわけですね。
もっと色数使いたい場合は、カラーインクを使いますし、そもそもアナログイラストは画材何を使っても自由なので、複数の画材をつかうという手もあります。私もそうしています。

コピックの最大のメリットは「色の再現性」です。Too.さんも色の再現性に自信ありとのことです!
色番号さえわかれば、そのイラストの再現ができる!というわけです。現在ほどデジタルイラストが流行っていなかった時代にとっては大きな出来事だったでしょう。(デジタルは色をスポイトできてしまいますからね・・・)
上にも記した通り、色のやりくりが難しい画材だからこそ、一種の縛りプレイが発生し、一色置くのにすごく頭を使うようになりました。これはデジタルでも活きるのではないか?そう思いました。デジタルだと無限に調整できますから、一色置くときに、あまり頭を使っていなかったように思います(反省しています・・・)

今の時代にアナログイラストを描くメリットは、今の強力なデジタルツールをさらに理解するのに役立つのではないかなと思っています。デジタルで選択できる色数は10億色以上。アナログイラストに触れていると、その色一つ一つを丁寧に扱えるようになる気がするのです。この感覚は、どの場面においても大切な考え方かもしれませんね。

Picorreliveは東洋美術学校、本家Too.様が協賛で放送されています。撮影スタジオにはダンボール2箱分ほどの色数があります。
この中で、今よく使うコピックとして24色ストックすることに成功しました。よく使う色をペン立てに小分けにしただけですけど・・・。放送を開始してから、なんだか昔より、色に対しての愛着が深まったような気がします。大量にあるコピックの中から選ぶ色が毎回同じって、それってもう好きってことじゃん! 

そろそろコミケ準備が始まります。コミケでは、新刊+複製色紙を頒布予定です!
みなさんとたくさんコミュニケーションができるよう、ブログも、同人も、時間をかけてしっかりとやっていきたいと思います。
コミケは「東地区“あ”ブロック-27b lunatic joker」にておまちしております!

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